ChatGPTをはじめとした生成AIを活用した新サービス「補助金クラウド Powered by GPT-4」の開発及び提供に向け、北陸銀行および北海道銀行との実証実験を開始します。
金融機関においては、顧客から補助金活用のニーズが多く寄せられる一方で、対応リソースの不足や、ノウハウが蓄積されず適切な支援をおこなえないといった、支援における課題が発生しています。本実証実験を通じて、補助金領域での生成AI活用を加速し、誰もが補助金を活用した経営改善に取り組める社会の実現を目指してまいります。
「補助金クラウド Powered by GPT-4」とは
「補助金クラウド Powered by GPT-4」とは、Staywayと生成AIの開発に特化した株式会社GenerativeXが、補助金領域での生成AI活用の共同研究で開発した補助金クラウドの新サービスです。
業種や規模、地域など、それぞれの領域で豊富な知見やナレッジを持つ金融機関や士業による活用を想定し、主に下記3つのポイントにおいて、生成AIを活用した新たな提供価値の創出を目指しております。
・AIによる自社のニーズにあった補助金の比較検討や絞り込み
・Staywayがノウハウが詰まった申請テンプレートをもとに、生成AIによる高品質な自動書類作成
・独自の自然言語解析アルゴリズムを用いて、公募情報の記載項目やアップデート情報の自動抽出
※なお、当技術に関しては特許を申請しております。
実際に、「補助金クラウド Powered by GPT-4」を用いて小規模事業者持続化補助金の事業計画の作成における社内検証をおこないました。人による作成時間と「補助金クラウド Powered by GPT-4」による作成時間を比較してみたところ、「補助金クラウド Powered by GPT-4」による作成時間は、人による作成時間の100分の1という検証結果を得られました。
▼小規模事業者持続化補助金事業計画作成時間
*人による作成時間10時間は、弊社による事業計画作成時間の平均値
「補助金クラウド Powered by GPT-4」は、申請書類の作成時間を大幅に削減することができ、情報収集における課題と、申請に必要な事業計画の策定や書類の作成などの申請業務における課題の解決に大きく貢献します。
北陸銀行及び北海道銀行との生成AI活用に向けた実証実験について
Staywayは2022年11月より、北陸銀行及び北海道銀行への金融機関初となる補助金クラウドの正式導入を経て、北陸銀行及び北海道銀行の法人顧客に対し補助金・助成金に関する情報提供、相談対応、申請支援、経営分析、社内管理、収益化までを一気通貫で支援してまいりました。その後、当該2行は、地銀のトップランカーとして、補助金クラウドの活用を通し法人顧客に対する補助金支援のDXを進めてきました。
しかし、北陸銀行及び北海道銀行では、補助金支援のナレッジは本部の従業員に集中しているケースが多く、業務負担が過度にかかるといった課題が発生していました。その課題を解決するためには、支店の従業員が一定以上のクオリティを有する申請書類を作成し、本部との平準化を図る必要があります。そこで、「補助金クラウド Powered by GPT-4」を活用することで、生成AIによる書類作成により、誰にでも一定以上のクオリティが保持された書類作成が可能となり、効率的・効果的な補助金申請支援の実現を目指します。
今回、双方の取り組みを加速するとともに、補助金を活用した地域企業の支援を強化すべく、「補助金クラウド Powered by GPT-4」の本格提供に向けて、2023年8月、本サービスの実証実験を開始することに至りました。
「補助金クラウド Powered by GPT-4」に関する問い合わせ
https://www.hojyokincloud.jp/powered-by-gpt/
本ソリューションは、株式会社Staywayが窓口となり、金融機関や士業事務所と連携を図りながら、中小企業に提供してまいります。補助金クラウドは、補助金助成金領域におけるGPT活用を強力に推し進めていくことで、公的支援の機会の均等化を目指していきます 。