補助金活用のデータを駆使し、中小企業に最適な課題解決ソリューションを提供するべく採用を強化
補助金支援のDXを通じた経営支援サービス「補助金クラウド」「前ほじょくん(補助金債権の早期資金化)」を運営する株式会社Stayway(本社:大阪府大阪市、代表取締役: 佐藤 淳、以下「Stayway」)は、シリーズBラウンドにて、エクイティやベンチャーデットなど多様なファイナンス手段を用いて2.5億円の資金調達を実施したことをお知らせします。本資金調達を皮切りに、従来の補助金DXによる経営支援サービスをさらに拡張し、新たな事業戦略として中小企業のデータプラットフォーム構想を推進してまいります。合わせて、新たな成長フェーズに向けた体制強化として、採用活動の強化を進めて参ります。
資金調達特設サイト:
https://stayway.notion.site/B-Stayway-9c489c35a8cd4d44b13e592f99290081
資金調達の概要
この度、新たな事業戦略である中堅・中小企業のデータプラットフォーム構想の推進に向け、総額2.5億円の資金調達を実施いたしました。地域の中堅・中小企業の経営支援に向けて、全国的に店舗網を有する金融機関との連携を重視し、資金調達を実施いたしました。
この度の資金調達における参画企業や借入先は下記の通りです。
・日本ベンチャーキャピタルが運営するNVCC9号投資事業有限責任組合(株式)
・みずほキャピタルが運営するみずほ成長支援第5号投資事業有限責任組合(株式)
・東大創業者の会ファンド(株式)
・さくらインターネット田中社長(株式)
・日本政策金融公庫(新株予約権付融資)
また、新たに掲げた事業戦略の実現に向けた体制強化として、Staywayでは全方位で採用を強化しています。この度の資金調達や、今後目指している社会について詳しくご紹介する特設サイトを公開いたしましたので、ぜひご覧ください。
資金調達特設サイト:
https://stayway.notion.site/B-Stayway-9c489c35a8cd4d44b13e592f99290081
資金調達の実施背景について
補助金クラウドは、2022年10月の金融機関への正式提供以降、中堅・中小企業が抱える補助金申請にまつわる課題の解消に努めてまいりました。補助金は中堅・中小企業の資金繰りに大きなメリットがある一方で、情報量が多く申請が煩雑である特性上、採択されるには相当なリソースとノウハウが求められます。そのため、中堅・中小企業の経営を支援する士業事務所や金融機関とのアライアンス強化を推進し、補助金の構造的に抱える課題を解決することで、あらゆる中堅・中小企業が補助金を通じて公平に成長機会を持てる社会の実現を目指してまいりました。
実際に、2023年9月には、生成AIで補助金申請書類を作成する「補助金食クラウドPowered by GPT-4」、同年11月には、補助金のファクタリングサービス「前ほじょくん」の正式提供を開始いたしました。また、2023年3月の本社移転をはじめ、全国に4箇所の拠点を開設し、より多くの地域企業を支援するための体制を拡充してまいりました。補助金クラウドの正式提供から2年弱で、地域金融機関35行への導入及び提携、地方拠点の拡大など、全国の中堅・中小企業の経営課題を解決するための支援体制は着実に強化されております。
そのような中、新たな事業戦略として、中堅・中小企業の経営支援のためのデータプラットフォームの構築を策定いたしました。新たな事業戦略の実現のため、従来の補助金DXによる経営支援サービスの更なる拡張、採用強化をはじめとした支援体制の強化を目的に、資金調達を実施することとなりました。
新たな事業戦略である中小企業のデータプラットフォーム構想について
補助金の活用は、企業にとって経営改善に向けた大きな意思決定を伴うケースが多くあります。補助金クラウドを通じてこれらのデータを収集・分析することで、それぞれの企業や業種業態、エリアでのリアルな経営課題を可視化することが可能となります。このような補助金にまつわるデータを駆使し、中小企業が直面する課題を瞬時に可視化し、その解決に向けた支援サービスを提供するという、中小企業の経営支援のためのデータプラットフォームの構築を目指します。
このデータプラットフォームがあることで、下記のような支援の提供を図ります。
・補助金だけでなく、M&Aや事業承継、融資やFintechサービスなど、企業に合わせて最適なファイナンスサービスのマッチングを行う
・決算資料や事業計画書を元に経営課題を診断できるサービスを提供し、的確なソリューションを提供するためのプラットフォームを構築
中小企業のデータプラットフォーム構想の背景〜Stayway代表取締役佐藤淳よりコメント〜
中堅・中小企業のニーズは、傾向やその変化などは定量的にデータとして可視化されている一方で、その企業にどのような課題があるのかといった具体的な内部事情は定性的で、データの可視化が難しいのが特徴です。そういった定性的なところを可視化することで、より中堅・中小企業の発展に寄与することができると確信しております。
また、中堅・中小企業自体が自社の課題に気づくことができないケースは比較的多く、支援者側は、そういった企業自身が気づくことができない課題をしっかり吸い上げ、的確に支援していくことが求められます。課題解決の相談先もバラバラで、それを一元でまとめてあげることでも大きな価値になると考えています。
これらを実現するための第一歩として補助金クラウドがあり、今後は補助金の枠を超え、中堅・中小企業の経営課題の定性的な部分をデータとして可視化し、的確なソリューションを提供するプラットフォームを構築することで、中堅・中小企業の発展に寄与してまいります。
▼代表取締役・佐藤淳のインタビュー記事はこちら
https://note.com/stayway01/n/n0101997b6bcb
投資理由と今後の展望について投資家からのコメント
日本ベンチャーキャピタル 藤本良一さん
Stayway社とは、関西のスタートアップエコシステム「J-Startup KANSAI」を通じて知り合いました。ただ単に中堅・中小企業の補助金申請を支援するのではなく、金融機関などの支援機関を介して補助金申請の課題を体系的に解決していくといった事業モデルが非常に良いと感じ、その後は積極的にアプローチしていきました。
また、私はVCとして、スタートアップ企業がうまく補助金、助成金を活用して資金を確保し、次の調達につなげる、または成長のためのステップとする例を数多く見てきました。補助金、助成金の情報は非常に重要な投資先支援となるので、ちょうど社内でも勉強会を開催したりしており、Stayway社のサービスの価値はすぐに理解できました。
今後は、補助金クラウドをフックに、ビジネスモデルを切り開いていき、補助金だけではなく中堅・中小企業の経営支援という大きな視点でビジネスを拡大していくことを期待しています。
▼藤本さんへのインタビュー記事はこちら
https://note.com/stayway01/n/n62aa55ee9541
みずほキャピタル 脇門勇気さん
弊社は、ジェネラル投資であるメインファンドの他、ライフサイエンス、グロース、事業承継、ベンチャーデット等お客さまの様々なエクイティニーズに対してソリューションを提供しています。そのような中、Stayway社と出会い、補助金クラウドのビジネスモデルに感銘を受けました。
補助金クラウドは、従来の旅行事業がコロナショックにより衰退した際、社長自身が補助金を活用したことで、補助金の社会課題を見出し、旅行事業から補助金事業にピボットしたのが始まりだと聞きました。私自身、事業をする上で実体験は非常に重要だと感じており、その実体験からチャンスを掴んだ社長の行動力と、その事業の成り立ちに大きな納得感を得ました。
また、金融機関向け営業は意思決定プロセスの複雑さ等から、ハードルが高いものだと思うのですが、佐藤社長と初めてお会いした23年11月以降、どんどん金融機関への導入が進んでいき、改めて補助金クラウドはしっかりとニーズを捉えたソリューションなんだと、急速に積みあがる実績を踏まえて再確認することができました。
今後は、「補助金といえば補助金クラウド」「金融機関といえばStayway」といった、大きなプラットフォーマーに成長していくことを期待しています。
▼脇門さんへのインタビュー記事はこちら
https://note.com/stayway01/n/n53aa0bd4db85
東大創業者の会ファンド 伊藤豊さん
弊団体は2022年のファンド立ち上げ以降、これまで18社への出資・事業支援を行ってまいりました。そのような中、佐藤社長と出会い、昨年の3月に実施したシリーズAラウンドの資金調達の際も、弊団体から出資をさせていただきました。
この1年余りで、MUFG社や三井住友海上社など、大手の金融機関をはじめ、多くの地域金融機関への導入も全国的に進んでいます。また、スタートアップアクセラレータに採択されたり、拠点の拡大により支援範囲を拡張するなど、急速に実績が積み重なっており、改めて補助金クラウドというビジネスモデルの一意性を強く感じたため、この度のシリーズBラウンドでも出資させていただきました。
今後は、事業資金をはじめ、ネットワークやメンタリングなど、多様な視点からStayway社の上場を支援していき、補助金という枠を超え、地域の中堅・中小企業の経営をDXで支援する大きなプラットフォームを確立していくことを期待しています。